399:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/12(木) 23:06:26.81 ID:Z92gKdK4o
そして長い時間を掛けて、光の柱は消えていく。
その役目を終えて、元の見滝原の様相を取り戻していく。
当然、そこは前のままではない。
吹き飛ばされたビルの残骸、吹き上げられた瓦礫の被害、周囲の光景は散々なもの。
でも、誰も欠けてはいなかった。
わたしたちは五人並んで、ただ何も言わず、陽の光を浴びている。
「皆さん、ご無事ですか!」
瓦礫の向こうから、一つ声がする。
聞き慣れたその声を認めて、わたしは瓦礫を飛び越えて声の主を連れてきた。
「仁美ちゃん、おつかれさま」
「まどかさん、それに皆さん、本当にお疲れ様でした……」
「ちゃんと避難させてくれたんだね。ありがと、仁美」
「礼には及びません、当然のことです」
見滝原の街はかなり破壊されてしまったけれど、犠牲者はいなかったそうだ。
そこに人がいるのならば、きっと少しずつではあるけれど復興していくだろう。
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