過去ログ - まどか「世界を!」ウテナ「革命する力を!」
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15: ◆ctuEhmj40s[saga]
2011/12/30(金) 17:14:50.79 ID:Bva5EhyZ0


 と言われても…。と内心、まどか達はツッコミを入れた。

 理事長の姿も姿なら、理事長館の最上階に位置する理事長室も、まどか達の想像を遥かに超えていた。

 まず広い、広すぎる。
 
 他の理事長室がどういうものか。まどか達は見たことがないが、それはどこかの劇場のホールと同じくらい大きいものではないはずだ。
 学園で一番偉い人間の部屋が豪華であることに否定はしないが、それでも、もっとこじんまりとしているものではないだろうか。

 その広い部屋の床一面に敷かれた、赤い絨毯はまだ良い。
 部屋の真ん中に置かれた、巨大な機械は何なのか。

 さやかは見たことがなかったが、まどかにはそれがプラネタリウムの投影機であることを知っていた。
 どちらにしろ、断じて理事長にあるべきものではない。
 その前に置かれた執務机は、申し訳程度に「仕事しますよ?」と自己主張しており、それがかろうじて、ここが仕事部屋であることを保っていた。

 格差社会、という単語が思い浮かぶ。

 こんな部屋がエレベーターの最上階に存在しているということは、もしかしたらとんでもない費用が掛かっているのではないか。
 まどか達は、早くも自分がこの学園に居ることがひどく場違いのような気がしてきた。


「君たちに何かしてもらうことはありません。
 ただこの学園で一か月間、普通の生活を送ってもらうだけですよ。
 何も怖いことなどありませんから、安心してください」

「す、すみません…」


 そんな考えを見透かしたように、暁生が声をかけた。








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