過去ログ - まどか「世界を!」ウテナ「革命する力を!」
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29: ◆ctuEhmj40s[saga]
2012/01/02(月) 21:17:26.69 ID:bO/S5ghS0


「そういえば、聞きたかったんだけどさ。まどかはどうして交換学生の話を受けたわけ?」


 と、唐突にさやかはまどかに向き合った。


「え?」

「もー、びっくりしたよ。誰も行きたがってなかったのに、いつの間にか先生の話を進めてるんだもん」

「やっぱり、変かな…?」


 確かに、自分らしくない行動だとは思う。話をしたとき、両親もびっくりしていたことを思い出す。
 だが、まどかにとって、今回の件はおかしくも何ともないことだ。
 
 交換学生の話を聞いたとき、まどかはすぐに立候補しようと決めた。
 
 引っ込み事案の自分のことを、まどかはあまり好ましいことだとは思っていない。
 いつも誰かに迷惑をかけている、それがまどかの悩みであり、取り立てて長所のない自分のコンプレックスだった。

 このままずっと、誰かに迷惑をかけて生きていくのだろうか?

 このまま、何もとりえのないまま生きていくのだろうか?

 それを考えた時、漠然とした不安に襲われた。中学生になっても変わらない自分に、軽く自己嫌悪したこともあったものだ。
 このままじゃ、いけない。それがここ最近のまどかの悩みだった。
 
 だから、自分を変えようと思ったのだ。今回の事も、それがきっかけだ。


「別に変じゃないけどさ…。なんていうか、まどかがこういうのに興味があるとは思わなくて」

「さやかちゃんは、どうして?」

「あたし? あたしは、まぁ話自体には興味はあったんだけどさ。一人で乗り込むのはちょっと心細かったし、あんまり行く気はしなかったんだよね。
 それをまどかが行くっていうからさ、それなら行ってもいいかなって」








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