過去ログ - まどか「世界を!」ウテナ「革命する力を!」
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295: ◆ctuEhmj40s[saga]
2012/02/16(木) 23:11:02.93 ID:yIl73+7E0


「時が経ち、その女の子は王子としてその子の前に現れた。約束通り、気高い心を忘れずに王子の姿となってね」


まどかが覚えているのはその姿だ。
あの学園で、彼女はひときわ輝く存在だった。
誰にでも優しく気高く、かっこいい女の人だった。


「世界の果てを見せられようと、気高い心を汚されようと、彼女に拒絶されようと、女の子は諦めなかった。
女の子自身は救うことは出来なかったけれど、魔女になった女の子はその姿に心を動かされ、自分から棺の中から出る力を得ることができたのさ」


結局、その女の子は王子様にはなれなかった。

しかし、魔女になった女の子は救われた。
王子では、女の子は救えない。
彼女を縛り付けていたのは、王子とお姫様の関係という強力な『呪い』だ。

そんな彼女を、その女の子は解放した。
『王子とお姫様』ではない。対等な『親友』という関係性を持って。


「これがこの本のお話。痺れるよねぇ」


男は手に持った本を閉じた。

背表紙にタイトルが見える。
『かえるくん、姫宮アンシーを救う』と書いてあった。








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