過去ログ - まどか「世界を!」ウテナ「革命する力を!」
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68: ◆ctuEhmj40s[saga]
2012/01/05(木) 22:23:48.60 ID:thPNFkWS0


さやかは、この七実の態度に不快感を持った。

こちらを完全に無視をしているのも気に食わないが、それ以上に気になったのはウテナへの視線だ。
あれは、羨望や憧れといったものではない。
目の前の相手を心の底から憎んでおり、隙あらば自分の世界から排除しようとする、そんな目だ。

明らかな敵意を、七実はウテナに向けていた。


(何か、嫌な感じだな)


初対面だが、七実の性格の悪さを、さやかは感じていた。
決めつけるつもりはないが、何となくわかってしまう。
自分の気に入らないものは徹底的に排除する。そんなことを感じさせる目を、七実はウテナに向けている。


当のウテナは、気づいているのかいないのか、特に睨み返すこともなくのほほんとしていた。
やがて効果がないとみると、ふん、と七実はそっぽを向いた。


「ちょっと幹! 生徒会の仕事が溜まっているのだから、サボらないでくれるかしら。頼んでおいた報告書がまだ上がっていないのだけれど?」

「サボってたわけじゃないよ。今日の集まりときに提出するよ。それに、提出期限はまだ先だろう?」

「過ぎていなくても、早く出してくれないと困るのよ。やってもらいたい仕事は山ほどあるんだから。期限の一週間前には提出してもらわないと困るわ」

「そんな無茶苦茶な…」

「無茶でも何でもやってもらわないと困るの。私だって書類を書いているのだからおあいこでしょ」

ツリ気味の目が、一段と吊り上った。
言葉には怒気が満遍なく振り掛けられており、ウェーブ掛かった髪は怒りで逆立ったような錯覚を見る者に与える。

余裕がないなぁ、とウテナは心の中で呟いた。








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