過去ログ - まどか「世界を!」ウテナ「革命する力を!」
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88: ◆ctuEhmj40s[saga]
2012/01/08(日) 21:40:10.24 ID:CFFDnvTf0

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「たっくんは元気? うん、うん。たっくん、こんばんは。おねーちゃんだよー」

『ねーちゃ!ねーちゃ!』

「あははは。たっくんも元気そうだね!」


まどかは部屋で、家に電話をしていた。
久しぶりに聞く母や弟の声は、普段と変わらず元気だった。

部屋で携帯電話を使っているのは理由がある。
寮に電話はあるが、いまどき珍しいレトロなベル式で、まどか達は使い方がわからなかったのだ。

穴に指を通すところまではいけるが、その先がわからない。
『回す』ということは知っているが、何をどのくらい回すのかが想像がつかない。
ウテナ達に使い方を聞くことも考えたが、夜も遅いことだし、そのために邪魔をするのは気が引けた。

明日にでも使い方を習おう、とまどかは決めた。
部屋での電話は。同室のさやかに悪い。
同じ部屋なのに一人黙々と電話をするのは、失礼なことだろう。


「うん、うん。大丈夫だよ。寮の先輩はかっこいい人だし。…うん。
えっ、そ、そんなことないよ! もー、ママったら…。
うん、気を付けるよ。じゃあね」


ピ、と電話を切る。

見るとさやかは、クッションを抱きながら床に転がっていた。
イヤホンをつけているところを見ると、音楽かラジオを聞いていたようだ。








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