過去ログ - オーフェン「クリスマスぅ……?」
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66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/01/07(土) 22:45:00.08 ID:cmtUWFA3o
「金、足りんよ」
店の男は無慈悲にそれだけを告げて、仕事に戻っていった。
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/01/07(土) 22:45:26.66 ID:cmtUWFA3o
「ですがご心配なく」
追いすがるキースを引き離すため、歩みは自然早くなる。
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/01/07(土) 22:46:11.47 ID:cmtUWFA3o
「おいあんた! どこ見て――」
声を上げかけたオーフェンに、男は振り向いて怯えた目を向けた。これ自体には別段妙なところはなかった。
だが、彼は次の瞬間、怒りをあからさまにむき出しているオーフェンに自ら近寄ってきた。逃げ込むようにわたわたと。
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/01/07(土) 22:46:36.92 ID:cmtUWFA3o
「……なんだこれ」
「あんたにも得はあるはずだ……確かに渡したからな!」
それだけわめくと、男は一目散にその場を走り去っていった。呆然と見送る。
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/01/07(土) 22:47:06.01 ID:cmtUWFA3o
上手く呑み込めずにさらに問うが、その前に激しい足音が近付いてきているのに気付いた。
それに加えて荒々しい声も。
「どこ行きやがった!?」
71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/01/07(土) 22:47:47.40 ID:cmtUWFA3o
兄貴と呼ばれるからにはこの男たちの中では最も力があるのだろうが、いかんせん背が低いためあまり説得力がない。
呼びとめた舎弟と思しき男がこちらを示す。
「あれを」
72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/01/07(土) 22:48:18.33 ID:cmtUWFA3o
こちらからきっちり六歩離れた場所で、銀髪執事はすっと人差し指を立てた。
「古く、およそ百年ほど前、キエサルヒマ大陸の人間種族はある慣習を受け継いでいたそうです」
「慣習?」
73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/01/07(土) 22:48:49.96 ID:cmtUWFA3o
「お年玉バトルロワイヤルぅ……?」
「その通り。町に隠されたお年玉引き換え用の板きれを探し出し、指定の場所に持っていくことで金品と引き換えてくれるそうです。
その額なんと五十万ソケット!」
「五十ま……!?」
74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/01/07(土) 22:49:22.78 ID:cmtUWFA3o
「おい!」
いつの間にか胸倉をつかまれていた。気付かなかった。
だが、別のことに意識を向けていたので仕方ないといえば仕方ない。
75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/07(土) 22:49:50.86 ID:cmtUWFA3o
つづく
あと訂正
驕る→奢る
76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/08(日) 00:28:55.57 ID:ba97PyvSO
いいねぇwwwwwwww
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