過去ログ - 知久「今日はほむほむの特売日だ」
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820:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage]
2012/02/02(木) 19:38:56.01 ID:CNTzXrlU0
あっという間でした。ほむほむとまどまどの、とっても大切で大好きなこどもたちがいなくなってしまいました。
ほむほむは突然の出来事に顔を真っ青にして立ち尽くすばかりです。
と、隣にいたまどまどが急に駆け出しました。
そしてご主人の足をポカポカと殴り始めました。
「マド! マドォ! マドォォォォォォ!」
ほむほむもびっくりするほどの大きな声で叫びます。
「マドォォォォォォ!」
顔を真っ赤にして涙をボロボロ流しながら、精一杯拳を叩きつけます。
「マドォ! マドォ! マドォォォォ!」
でも、ご主人は何も言わずにまどまどを見下ろすばかりです。
「マド…マドォ…」
やがて、まどまどはすっかりくたびれて、叫ぶのも殴るのもできなくなってしまいました。
ご主人はフラフラになったまどまどを掴みました。
そして、まどまどの髪の毛を摘むとグイっと引っ張りました。
「マデャアアアアアアア!」
ブチィ!と嫌な音がして、まどまどの髪の毛が何本も抜けました。
ご主人は抜いた髪の毛をゴミ箱に捨てました。
まどまどは今度は痛みで涙をポロポロ流しています。
「マドォ…マド…ホムラチャーン…」
まどまどが助けを求めるようにほむほむの方へ手を伸ばしてきます。
「ホムゥ…マドカァー…」
ご主人はそれには構わず、まどまどの髪の毛を次々と抜いては捨てていきます。
「マデャアアアアアア!」
その度にまどまどが悲鳴を上げます。
ほむほむは考えました。
なぜご主人はこんな恐ろしいことをしているのだろう?
どうすればご主人はこんなひどいことをやめてくれるのだろう?
ほむほむは気付きました。
ほむほむは今、ホウキとチリトリを抱えています。
お掃除の途中だったからです。
きっと、ご主人は帰ってきたときにお掃除が終わっていなかったから怒っているのです!
ほむほむはお掃除を始めました。
「ホムゥ! ホムホムゥ!」
ハキハキ シャカシャカ
そしてご主人を呼びます。
でもご主人は全然こっちを見てくれません。
ブチィ!
「マデャァァァアア!」
まどまどの髪の毛がどんどん減っていきます。
ブチィ!
「マデャアアアア!」
「ホムゥ! ホムホムホムゥ!」
ハキハキ シャカシャカ
ほむほむはお掃除をしながらご主人を呼び続けます。
ブチィ!
「マデャアアア!」
まどまどの頭は髪の毛の代わりに、血がにじんでいます。
「ホムゥゥゥゥゥゥ! ホムホムウウゥゥゥゥ!」
ハキハキ シャカシャカ
ほむほむは涙をポロポロ流しながら、お掃除を続けます。
ブチィ!
「マ…ド…」
まどまどの髪の毛は全部なくなってしまいました。
ご主人はポイっとまどまどを床に放り出しました。
ほむほむはお掃除をやめて、まどまどに駆け寄ります。
まどまどのピンク色のかわいくてフワフワした髪の毛は1本も残っていません。
血まみれになった顔が、弱々しくほむほむに向けられました。
「ホム…ラチャー…」
まどまどはあまりの痛みに気を失ってしまったようです。
「マドカァー…」
ほむほむは変わり果てたまどまどを抱きかかえて、泣きました。
「ホムゥ…ホムゥ…」
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