過去ログ - 「そっか、幸せだったのか。インデックス」
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982: ◆evJdM4Cpzc[saga]
2012/10/18(木) 16:33:09.28 ID:SlO88tMAO


ヨロヨロと工事現場の敷地内から出て行く垣根を見送り、ヘッドギアの少年は浜面へと近づいていく。

滝壺を抱き締めピクリとも動かず倒れている浜面。

生きているはずもないが確認はしなければならない。

「大したもんッスね、垣根さんをアソコまで追い込んで狙撃手まで、あの人は性格が腐ってたからまあ、良いッスけど」

「あとは『最終信号』を手に入れれば垣根さんの反乱も一歩前進ッス」

浜面がピクッと動く。

「あれで、生きてんッスか!」

ヘッドギアの少年が驚きの声をあげる。それはそうだ自分は念動力を使って身を守れたのにボロボロの格好になっている。驚いてしまうのも仕方ない。

そして生きているならば、やることがある。

「じゃあ、仕方ないッスね」

ヘッドギアの少年は浜面に手を向ける。

死んではいないが、瀕死の筈。警戒しなければならなかった対隔壁用ショットガンも投げ捨てられている。

「丸腰の死にかけにトドメを刺すなら狙撃手が喜んで引き受けるところだったんッスけどね」

撲殺がリクエストなら念動力で頭を捻り潰すかと、

驚いた目で浜面を見るヘッドギアの少年。

パンッ!パンッ!パンッ!

軽い爆竹でも鳴らしているかの音が三つ続く。

「……丸腰じゃねえよ」

ヘッドギアの少年が見た浜面は滝壺を抱き締めたまま、地面を転がり体を入れ替えていた。

そして、突き出すように差し出された浜面の手にはレディース用の護身銃が握られ煙りが糸を引いている。

浜面「打ち止めを守んなきゃいけねえのに丸腰で出掛けるバカがいるか?」

前日のうちに友人に頼んで手に入れていたレディース用の護身銃。殺傷力は低いがサイズは小さく隠し持つには調度良い。




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