3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2012/01/11(水) 01:13:51.58 ID:LFooJzIg0
私はぱっと声のした方向に振り返るとそこには百八十センチは超えるくらいの大男が立っていた。
いや、大男って言ってもひょろっとした印象で顔はにこやかな表情を作っていたし、目立つ青い髪の毛とピアスの分を差し引いても悪い人には見えなかった。
「君すごい美人さんやな、でもえらい困った顔してるし。どないしたん?」
「ん、えとですね、ちょっと、その〜〜〜道に迷ってしまいまして。柵川中学校っていうところに行きたいんですけど・・・・・・」
私は正直に男の人に事情を話した。今のところ頼れる人なんて周りにこの人ぐらいしかいなかったし。
「柵川中学校?あぁ、確かこの近くにそんな名前の中学校あったなぁ。それやったら一本だけ通りを隣にずれたら今の時間帯同じ制服の子がぎょうさんおるはずやわ。けど迷子なんてこんな時期に珍しいなぁ、君もしかして―――」
「あ〜、はい、今日から転入です。学園都市に来たのもつい数日前でして」
「なんや、そうやったんか。でもこれもなにかの縁や、道案内ついでにメアド交換しようや、なんか困ったことあったら助けになるし」
「え?」
道案内を申し出てくれたのは正直嬉しいけど、いきなりメアド交換とかは・・・・・・
お兄ちゃんやパパも学園都市に行ってもナンパとかには気をつけなさいって言ってたし、これもナンパなのかな?
(で、でも時間が惜しいのも事実。ここでこの人を逃したら次に人に会えるのはいつになるか分からないし・・・・・・)
「お、お願いします」
結局私は青髪の人を頼ることにした。もしこの人が変な人だったらメアドを変えるかお兄ちゃんにとっちめてもらおう。
「はい承りましたよ、と。ちなみにこの道はいろんなお店がある、どちらかといえば放課後に賑わう通りやから朝は全然人おらんねん、今度から覚えときや」
「は、はい」
「それじゃあ途中までは一緒にいったるわ、僕はまだ時間に少し余裕あるし」
「ありがとうございます」
まぁこの人がいい人であることを祈ろう。
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