5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)
2012/01/11(水) 01:14:53.64 ID:LFooJzIg0
「もう、前もそんなこと言ってましたよね。まぁいいです、それより佐天さん知ってます?」
「? 何を?」
「転校生の話ですよ、今日来るらしいですよ。しかもうちのクラスらしいです」
「えっ、何それ本当?男?女?」
「あ、いやそこまでは分かってないんですけど・・・・・・」
転校生、もしかしたらイケメンだったりして。いや人生そうそう甘いものでもないし女の子かな?どちらにしろ変な人じゃなきゃいいけど。
「でもこんな時期に珍しいですよね。転校生なんて、しかも外から」
「あ、それ私も思って所なんだよね。二年生のしかもこんな時期に」
二年生になってから少し経って夏の足音が聞こえてきそうなこんな時期だもの、なにか特別な事情でもあるのかな?
しかも外からっていうのがさらに謎だよね、今から能力開発っていうのも遅すぎる気が・・・・・・
そんなことを考えていると間の抜けたチャイムの音がスピーカーから流れてきた。
もう始業時間か、そういえば今日は朝の占いを最後まで見てたせいかちょっと遅く家を出たんだった。しかもわざわざ見た結果が最悪だったし。
「じゃあ私自分の席に戻るわ。また休み時間にね〜」
私がそんなくだらないことを考えながら自分の席に着くと程なく担任の先生が教壇に現れた。
そのまま授業の前のHRに入る。初春の話が本当ならこの時間のうちに転校生のことを紹介するんじゃないかな?
「ええ〜、いつもならここら辺でHRは終わるんだが今日はそれに加えて一つお知らせがある」
教室が少しざわつく。私や初春、または情報にさといクラスメイトなんかは期待していたことなので体を少し起こして先生の言葉を待つ。
「今日からこのクラスに一人の仲間が加わることになった。その子の紹介をしようと思う、東方(ひがしかた)、はいってきてくれ」
「はい」
間違えることのない、女の子の声だ。高くてそれでいて嫌にならないような透明感のある声だった。
教室の扉が開かれる、教室のみんなの視線が扉のほうに向けられる、が―――
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