6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2012/01/11(水) 01:15:17.84 ID:LFooJzIg0
「?」
そこには誰もいない。扉の影に?でも待っていても誰も入ってこない。
その代わりに、
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2012/01/11(水) 01:15:59.07 ID:LFooJzIg0
それだけ言うと先生は教室から出て行き、東方さんは自分の席へと歩いていってよどみない動作で座り、次の授業の準備を始めた。
ずいぶん真面目な女の子だなぁ、って言うのがその時の私の印象かな・・・・・・
ぼけっと私が見ている間にもほかの皆は行動を起こしている。
もちろん授業の準備と言うわけではなくて、東方さんに話かけにいったということだ。
いや、気持ちは分かるけど皆さんがっつきすぎじゃないですか?そんな私の本音は『出遅れちゃったな〜。あ〜あ、私も東方さんと話したかったな〜』ていう所です。
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2012/01/11(水) 01:16:27.12 ID:LFooJzIg0
「困ってるなら手を貸しましょうか?」
「えっ!?」
その声は聞きなれなくて、けれど印象に残っている声で、つまり、その人は―――
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2012/01/11(水) 01:16:58.35 ID:LFooJzIg0
三人でお弁当を囲んで色んなことを話した、静は初めてきた学園都市のことをよく聞いてきたし、私達は静の育って来たこれまでのことなんかを話してもらった。
なんでも静は今までアメリカに住んでいたらしくていわゆる帰国子女なんだとか。
あと複雑な家庭なのかお兄さんは日本に住んでて、日本に滞在してたのはお兄さんの住む家に遊びに行ってたからだそうだ。
お兄さんの友達とかなんかにも静は可愛がられていたらしくその人たちの話も聞いた。
けれどその中でもお兄さんの話とお父さんの話をしている静かは顔が活き活きしていて、そのことを指摘すると顔を赤らめた。
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2012/01/11(水) 01:17:24.18 ID:LFooJzIg0
静の表情がぱぁっと明るくなる。
彼女が笑うと、やはり同性でさえ魅力を感じてしまうほど可愛らしい。
なんか御坂さんとは逆の方向で可愛いなこの子は、なんていうか正統派の可愛さだ。いや御坂さんが正統派じゃないって意味じゃないよ。
正統派でも系統が違うっていうか・・・・・・て誰に説明してるんだか。
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2012/01/11(水) 01:17:50.69 ID:LFooJzIg0
「それはまたずいぶん遠回りしたね。あの通りからうちの学校に向かうなんてさ」
「えっ?」
「だってあの通りって横に抜ける道がなくてちょっと不便じゃない?ま、遊んでるときはそんな気になんないけど、登校中にあの道通るのはあの長い通りをわざわざ端まで行って折り返して戻ってくることになるじゃん」
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2012/01/11(水) 01:18:33.13 ID:LFooJzIg0
狐につままれたような気分になり呆然とフェンスを眺める、ところどころ痛んでるところもあり、長い間そこにあることを証明しているようにも見える。
私が学校に行っている間にはられたものではなさそうだ。
ということは―――
(この現象自体は私は知らない、けれど、この種類の違和感を感じるのは初めてではないっ!これは―――)
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2012/01/11(水) 01:18:59.16 ID:LFooJzIg0
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時刻は日暮れをすぎてしばらくたったくらいのことだった。
私はあの後涙子の案内でとても有意義な時間を過ごした、朝に通った時とは大違いで人通りの多いあの通りは色んなお店があって凄く楽しめたわ。
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2012/01/11(水) 01:19:33.05 ID:LFooJzIg0
あぁ、やばいわね。とてもヘヴィな状況になってしまったわ。いえ、してしまったと言ったほうがいいのかしら、自分で招いた状況よねこれ、ああどうしようかしら。
でも涙子は関係ないわよね、ピンチに陥ったのが私が原因ならそれを涙子が被る必要はないわ。
だったらまずは涙子を逃がさなくてわ、私がこのまま挑発して殴られている間に涙子を透明にして逃がせばいいわ。
あぁ〜〜〜でも痛そうだなぁ、けど涙子なら誰か呼んできてくれそうだなぁ、風紀委員とか、それまでの辛抱かなぁ。
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2012/01/11(水) 01:20:03.09 ID:LFooJzIg0
「でも僕が高位の能力者やったら君ら四人でも問題ないやんな?そういう可能性は考えんの?」
「っぐ・・・・・・」
さらに進み、ついに暴漢の一人の目の前までたどり着いた。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2012/01/11(水) 01:20:30.32 ID:LFooJzIg0
「あっ!待てこのスッタコ!!」
「追いかけろ!!あの野郎ぶっ殺してやる!!」
青髪の奴が彼らを追い抜いたせいか、彼らも我に返ったのか追いかけてきた。
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