過去ログ - 式「誰だ、オマエ」  太子「聖徳太子です」
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175:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)[saga]
2012/03/26(月) 22:32:05.38 ID:1mjbMqar0
翡翠「では出来た分を運んでまいります。食事の準備はもう少しで整いますので、それまでお待ちください」

料理が載ったケージと共に厨房から姿を消す翡翠。久しぶりに彼女と二人きりになった。
しかし二人きりになったといっても変わったことは一つもなく、彼女は黙々と作業を続け俺はそれをただ見ているだけだ。
何かしてくれるのが彼女で何かしてもらうのが俺。この関係はどこかで経験したことがあるような気がする。
しかし、いくら考えてもどこで経験したのか思い出すことができない。思い出せないということは大した事ではないのだろうか。
そのままどのくらいの時間がたったのか、彼女はこちらを振り向かずに話しかけてくる。

アルク「ねえ志貴。そういえば昨日の―

――この■■に■われた■みについてなんだけど、アレを■さなければ、アナタが■■いてしまう―

    ―事なんだけどさ・・・」

志貴「あれ?アルクェイド、今なんて言ったんだ?」

アルク「あ、ヒッドーイ。聞いてなかったの?
    私はこの前シエルが上司の人から電話ですっごく怒られてたって言ったのよ。ちゃんと話し聞いててよ」

調理している手を止め、振り向いてこちらを見てくる。アルクェイド顔はふくれっつらだ。

志貴「悪い。そうだったな。それで先輩が何したんだ?」

アルク「そうそう。シエルったらね、なんでも伝説の黄金配合スパイスのメモを鞄に入れて学校に持ってきてたの。
    おかげでいろいろと面白いことになっててすっごく怒られてたわ」
    
志貴「メモって、なんでそんなメモを学校に持ってきたくらいで先輩が怒られるんだよ?」

アルク「シエルの持ってきたメモは普通の人が見たらレシピ通りに書かれているもの作るっていう暗示がかかるようになっているの。
    そのメモがシエルのいない間にちょっとした事があって鞄の外に出ちゃったのよ。
    おかげでクラス中の人間がカレーを作り出しちゃって大騒ぎ。シエルが騒ぎに気付いた時にはもう既に手遅れ。
    暗示にかかった人が押しかけた家庭科室や学食の後始末や一人一人暗示を解くのに相当苦労してたわ。
    おまけにメモは破れちゃった上に作られた大量のカレーの後始末なんかでもうてんてこまいだったみたい」

志貴「・・・なるほど。あの日学校中に漂ってた臭いの原因はシエル先輩だったのか」

アルク「メモが無くなった事と上からこっ酷く叱られた事でヤケになって、シエルったら学食のカレー類全部食べちゃったの。
    昼の事件も相まって、裏でおばさん達がついにインドからの侵略者がここにもやってきたって大騒ぎして――」

志貴「はは、そうなんだ。しかし怒られたからヤケ食いするなんて先輩らしいな」

なんだったんだ今のは。一瞬おかしなものが聞こえた気がしたが。今は聞こえないし気のせいだったのかな?


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