100: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:16:56.99 ID:bIt6DJVy0
歳納京子は、船見さんを挟んだ先で私をじろりと見回している。
当然の事ながら、とても恥ずかしい状況である。
「京子、じろじろ見るなって。綾乃が困ってるだろ」
101: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:17:41.11 ID:bIt6DJVy0
「いーじゃん。綾乃ならそういうオトナっぽいの似合うよね」
「んなっ・・・!」
102: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:18:54.81 ID:bIt6DJVy0
「で、京子。今日は何を見るつもりなんだ?」
「んー。特に考えてなーい」
103: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:19:49.49 ID:bIt6DJVy0
歳納京子の思考が読めないのはいつもの事だ。
こうして突然話題を振ってくる事もそれなりに経験しているとはいえ、やはりうろたえてしまう。
「あー、じゃあ、綾乃は何処か行きたいお店とかある?」
104: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:21:40.34 ID:bIt6DJVy0
「ふー。結構歩いたな」
「休憩入れようぜ〜」
105: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:24:05.29 ID:bIt6DJVy0
「あーん、私ダブチが食べたかったな〜」
「な、何よそれは」
106: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:26:54.74 ID:bIt6DJVy0
あぁ・・・もう。
せっかく買い物に来ているのに、私といえば考えるのは歳納京子の事ばかりだ。
「で、綾乃はどうするの?」
107: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:28:22.87 ID:bIt6DJVy0
千歳の発言で、私は息を呑んだ。
そうか。
高校生になる、という事は七森中を卒業するという事だ。
当然、今は仲の良い友達とも離ればなれになる可能性だってある。
108: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:29:45.15 ID:bIt6DJVy0
「わ、私はまだ何も決めてないわ。えっと・・・と、歳納京子はどうなの? もう行きたい学校とか、決めているのかしら?」
「いやぁ、まだ全然だよー」
109: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:30:40.90 ID:bIt6DJVy0
「いや、やりたい事はたくさんあるぞ〜」
「な、なによ?」
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