134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage]
2012/01/16(月) 06:05:47.35 ID:HwqXUI9qo
いい展開だ……
さあ次の投下はいつだ!(バンバン
135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/01/16(月) 23:01:52.60 ID:m10wG6rt0
てst
136: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 01:36:41.94 ID:3Ackjly40
遅くなりました。もう少ししたら再開します。
137: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 01:45:31.21 ID:3Ackjly40
吐く息は白く、足下からは霜を踏むかすかな音が響く。
葉を亡くして尖った枝を伸ばす樹々を見るだけで寒々しい気分になる。
「今冬一番に冷え込みです」と、分厚いダウンジャケットを着込んだナレーターが喋っていたっけ。
138: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 01:47:35.38 ID:3Ackjly40
「あ、綾乃ちゃん。明けましておめでとう、やね」
「うん。明けましておめでとう、千歳」
139: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 01:49:13.66 ID:3Ackjly40
“友達だから許してくれる”
“今日会ってみれば今まで通りに接してくれる”
140: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 01:49:55.55 ID:3Ackjly40
教室に向かう足取りは重く、時間が止まればいいのにとすら感じた。
二人の前で、私はどんな顔をすれば良いのだろう?
クリスマスの話題に触れるのが、怖い。
またあの時の気持ちを思い出してしまうのも怖かった。
141: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 01:50:29.23 ID:3Ackjly40
別に用を足したいわけではなかった。
ただ歳納京子や船見さんと顔を合わせるのが怖い、それだけの理由でとっさに口をついて出た嘘だった。
(私って、ほんと臆病で卑怯者よね・・・)
142: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 01:51:57.93 ID:3Ackjly40
教室に戻るまでの数分間、冬休みの間に何をしたとか、寒くて嫌だなあとか、そんな他愛のない話をしたけれど、肝心な事は何も言えなかった。
どちらかが意図したのかは分からない。
ただ、私は何となく“話し辛い”と感じてしまってうまく会話が出来なかった。
143: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 01:53:05.29 ID:3Ackjly40
「綾乃ちゃん? どしたん、そんなに急いで」
「べっ、別に、急いでなんか、ないわよ」
144: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 01:53:43.59 ID:3Ackjly40
高校、か。
推薦の話を未だ保留にしている私にとって、頭の痛くなる話題だ。
別に決めかねているわけではなかった。
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