24: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:36:03.44 ID:bIt6DJVy0
遅れて歳納宅の玄関に入ると、皆は歳納京子の部屋へ向かっているところだった。
千歳の話ではインターフォンには歳納京子自身が出たらしかった。
ご両親は不在なのだろうか?
25: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:37:34.26 ID:bIt6DJVy0
「だからぁ、原稿が終わんなくってさ〜」
「お前ってやつは、まったく・・・」
26: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:38:36.99 ID:bIt6DJVy0
突如、視線がこちらに降りかかって焦る私。
「おー千歳〜悪いな〜。・・・と、あれ?」
27: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:40:04.10 ID:bIt6DJVy0
我ながら情けない。
恥ずかしくて正面が向けず、背を向けたまま立ち尽くしてしまう。
そうこうしているうちに、誰かがこちらに向かってくる足音がした。
28: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:41:19.84 ID:bIt6DJVy0
歳納京子は、私に向かって親指を突き立てて「やるね〜」などと笑顔を振りまいている。
そうやって彼女はまた、私の心をかき乱す。
みるみるうちに体温が上がるのを感じる。
たぶん今の私の顔からは湯気が出ているに違いない。
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/01/15(日) 20:47:18.78 ID:UOwJolMz0
結構面白いのになぜsageるんですかッ
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage]
2012/01/15(日) 20:50:05.85 ID:+yNa4CCdo
sagaでいいのよ
31: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:51:58.56 ID:bIt6DJVy0
千歳の鼻血が落ち着いたところで、歳納京子の部屋に私を含めた6人が集まった。
船見さんは呆れた様子だったけど、歳納京子が「まあまあ、茶でも飲んでいきなよ」と皆を部屋に呼んだのだ。
そして仮病を使った当の本人は、まるで悪気もなく自分のデスクで原稿用紙と向き合っている。
その表情は真剣だけど、仮病だなんて七森中の生徒として放置するわけにはいかない。
32: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 20:54:49.08 ID:bIt6DJVy0
「綾乃、もしかして『ミラクるん』に興味あるの?」
「えっ!?」
33: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 20:56:50.67 ID:bIt6DJVy0
>>29-30
すみません、了解しました
34: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 20:57:58.67 ID:bIt6DJVy0
「あ〜〜〜〜〜〜〜!」
しばらく続いていた歓談は、歳納京子の奇声で一時中断された。
現在部屋にいる人間が、一斉に机のほうに視線を向ける。
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