過去ログ - 綾乃「好き。」
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41: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:08:08.63 ID:bIt6DJVy0

私たちは途中で何度か休憩を挟みつつ、黙々と作業を進めた。

何だか去年を思い出してしまう。
千歳と二人、生徒会室でひたすら書類整理をしていたあの頃を。
突然扉を開けて歳納京子が入ってきたり、遠くで爆発音が聞こえてきたり。

私は事あるごとに歳納京子に勝負を仕掛けていたっけ。
テストの点数を競うつもりが、同人誌のせいで肩透かしを食らった事もあった。
そんな私が今では同人誌を手伝っているなんて、何とも矛盾した話だ。
髪を切った事で、ちょっとは私自身の心も変われたのだろうか?

「歳納京子、これ終わったわよ」

「お〜。その辺に置いといて〜」

歳納京子が必死に何かに夢中になっている姿なんて、初めて見たかもしれない。
彼女の背中を見つめて、私は悟られないように微笑む。




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