186:にゃんこ[saga]
2012/03/04(日) 14:43:54.95 ID:3MkZB8Lw0
梓が呆れた顔を浮かべて純ちゃんに言い放つと、
てへっ、ってさわちゃんみたいにして純ちゃんが舌を出した。
その姿は本当にさわちゃんとよく似ていた。
実は梓からのメールにあった話なんだけど、
純ちゃんが軽音部に入ってさわちゃんとの絡みが増えて、二人の行動がかなり似て来てるらしい。
187:にゃんこ[saga]
2012/03/04(日) 14:44:21.47 ID:3MkZB8Lw0
その一瞬、私は見逃さなかった。
去年、修学旅行の京都土産にプレゼントしたキーホルダーが、梓の学生鞄に付けられてる事に。
梓がそれをまだ付けてくれている事に。
大切にしてくれてるんだな、ってすごく嬉しくなる。
私達五人揃って『け』『い』『お』『ん』『ぶ』になる、おそろのキーホルダー。
188:にゃんこ[saga]
2012/03/04(日) 14:44:50.59 ID:3MkZB8Lw0
「憂ちゃんのマッサージ、気持ち良かったぞ。
そんなに溜息吐いてないでさ、後で梓もやってもらえよ。
憂ちゃんにマッサージしてもらえば、そんな気持ちも吹っ飛ぶぞ?」
189:にゃんこ[saga]
2012/03/04(日) 14:45:20.59 ID:3MkZB8Lw0
「ど……、どうしたんですか、急に……?
私……、謝られるような事、律先輩にされてないですよ……?」
「いや、無理するなって、梓。
190:にゃんこ[saga]
2012/03/04(日) 14:45:51.95 ID:3MkZB8Lw0
軽く視線を向けてみると、梓が寂しそうな表情になってる気がした。
やっぱり、唯に抱き着かれなくなるかもしれないのが寂しいんだろうな。
私は梓を安心させるために、梓の頭に軽く手を置いて微笑んだ。
191:にゃんこ[saga]
2012/03/04(日) 14:46:18.27 ID:3MkZB8Lw0
「律先輩?」
梓が不安そうに私の顔を覗き込む。
私が何も言わなくなった事を不審に思ったんだろう。
192:にゃんこ[saga]
2012/03/04(日) 14:47:06.79 ID:3MkZB8Lw0
今回はここまでです。
後輩が意外に活躍していますね。
193:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/04(日) 19:54:02.12 ID:XZCxLWxeo
乙
194:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/05(月) 04:36:02.31 ID:YFCDBiVZo
乙です
195:にゃんこ[saga]
2012/03/06(火) 19:58:50.16 ID:c3OzPGO10
「それより律先輩、本当に肘の傷、大丈夫ですか?
皮が丸ごと捲れちゃってすごく痛そうなんですけど……」
不意に梓が私の肘を見て、心配そうに呟く。
196:にゃんこ[saga]
2012/03/06(火) 19:59:54.58 ID:c3OzPGO10
「そういえば律先輩?」
身体を起こして長椅子に座り直し、
憂ちゃんに肩を揉まれてる純ちゃんが私に訊ねる。
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