過去ログ - 律「閉ざされた世界」
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364:にゃんこ[saga]
2012/04/29(日) 18:45:09.26 ID:T2Olr24x0
「それに「ずっとそんな調子じゃ、あっという間に疲れちゃう」って所もですね。
律先輩、頑張り過ぎだと思います。
今だけじゃありません。
今回の風が吹く前、学校に住んでた時もですよ。
律先輩、ほうかごガールズでの活動以外に家事も頑張って下さってましたし、
私達の練習を秘密にするために、澪先輩達と会議もしててくれたみたいじゃないですか。
頑張り過ぎですよ、律先輩……。
私達も嬉しいですけど、そんなに頑張り過ぎちゃ潰れちゃいますよ……。
だから……」


「でも……、でも、私は……。
私は私達が生きていくために、憂ちゃん達を……!」


言った後で後悔した。
言ってしまった、と思った。
言わなきゃいけない事だったけど、まだもう少し後で言うべき事だった。
少なくとも、こんな精神状態で言っちゃう事じゃない。
もっと梓の辛い気持ちを知ってから、それを受け止めてから、謝りたかったのに……!

って……、謝る……?
私は謝りたかったのか?
自分の選択の是非の判断より何より先に、自分のした事を謝りたかったのか?
自分で自分の気持ちが分からなくなった。
自分の事なのに、自分の気持ちが遠くにあり過ぎて理解出来ない。

と。
笑顔を真剣な表情に変えて、梓が私の両手を胸の前に持って来て握った。
包み込むように握ってから言ってくれた。


「頑張らないで下さい、とは言いません。
皆、頑張ってるんです。
唯先輩も、澪先輩も、ムギ先輩も、……私だって。
でも、頑張り過ぎないで下さいよ……。
頑張り過ぎて、潰れてしまう律先輩なんて、見たくないです。
見たくないんですよ……」


「だけど、私は和を……。
おまえの親友まで……」


「私……、律先輩の選択が間違ってたとは思ってません。
昨日、律先輩が選んでくれた道は、最善だったって……、私、思います。
純達の事を考えると悲しいし、辛いですけど、でも……。
それでよかったんだと……、思います……」


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