過去ログ - とある白虹の空間座標(モノクローム)
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8:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2012/01/22(日) 00:02:24.70 ID:fjIUU0KAO
〜5〜

白井「お姉様、如何なさいましたの??」

御坂「んんー……別に。あれ、私ボーっとしてた?」

白井「はい。心ここにあらずと言ったご様子でしたので……あの女王とやはり何か一悶着ございましたの?」

御坂「うーん……」

食蜂との二人きりのお茶会を終えたその日の晩、御坂はかつて麦野沈利から贈られたガラスペンを回していた。
机に頬杖をつきながら物憂げな横顔を晒していたのを白井が見咎めたのか、やや罰が悪そうに。

御坂「黒子さ……」

白井「はい」

御坂「前に話した事あったよね。“もし私が学園都市の敵になったら、その時は自分が捕まえる”って」

白井「確かに申し上げましたの!」

当の白井もまた入浴を終え、洗いざらしの髪を拭き取りながらベッドの上から見やって来る。
その様子を流し目で見つめつつ御坂は想起する。絶対能力者進化計画。今尚御坂の中に降り続く……
10031枚の六花。雪解けを迎える事も無く、凍てついたままの永久凍土。御坂の中の原罪の聖像。

御坂「もしさ、それ以外で私とあんたが敵同士になる時が来たとすればそれってどんな時だと思う?」

白井「……お姉様?」

御坂「いやいやいや!例えばの話よ例えばのハ・ナ・シ!」

そこで白井の訝しむ眼差しが御坂のガラスペンに注がれ、佇まいを直すように正座の形を取った。
慌てて取り繕ったつもりだが、明らかに食蜂に吹き込まれた事は互いにとって瞭然であり――

白井「そうですわね……ではわたくしも仮定の話として申し上げるならば――」

御坂「………………」

白井「それはきっと、お姉様を敵に回してでも貫きたい“何か”を、譲れない“誰か”を見つけた時ではないかと思いますの!」

しかし茶目っ気たっぷりなウインクに食蜂よろしく星を飛ばし舌を見せるその笑顔は正しく洒落であった。
仮定はあくまでも仮定。少なくとも今のわたくしにお姉様以上の存在などありえませんの!と付け加えて。

御坂「想像つかわないなーあんたにそう思わせたり言わせたりする子って。あ、別に私は(ry」

白井「ご心配召されずとも黒子のハートはお姉様にキャッチプリキュアですのォォォォォォォォォォ!!」

御坂「空間移動でルパンダイブしてんじゃないわよ馬鹿黒子ォォォォォォォォォォ!!」

電気ウナギに食いついたワニよろしく飛びかかった白井はあえなく撃沈された。全裸で。


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