過去ログ - 勇者「世界救ったら仕事がねぇ……」
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903: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/07(水) 23:34:50.94 ID:cF3n7zHfo
勇者「いいか、ハゲジジイ。だったらてめぇはどうなんだよ」
南大臣「私は、陛下とともに、人間の跳躍を目指しました」
勇者「はっ、ジャンプくらい、誰でもできるわ」
904: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/07(水) 23:35:16.29 ID:cF3n7zHfo
虎魔物「ふん! それは魔界に帰りそびれたのが悪いんだろうが」
鳥魔物「……」
南大臣「虎の方は気づいているようですな。ご自身の意見が、強者の論理だと」
905: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/07(水) 23:35:52.34 ID:cF3n7zHfo
勇者「間違うときは、集団でやっても間違うんだよ」
勇者「お前らが今やってんのも大間違いだ」
勇者「いいか、今すぐその変な球体を引っ込めろ!」
906: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/07(水) 23:36:27.03 ID:cF3n7zHfo
全員が驚いて固まる中、鳥魔物は翼を広げると、一直線に跳躍した。
南大臣が、身構える。
その横合いで、骨魔物が銃を乱射した。
907: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/07(水) 23:39:25.20 ID:cF3n7zHfo
上方に飛び跳ねた鳥に釣られて、全員の意識が勇者に向いていない。
そこで、勇者はようやく魔法使いの様子がまずいことに気づいた。
雷撃呪文でも撃つべきかと考えた勇者の腕の中で、魔法使いがぬる、と赤色をにじませている。
908: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/07(水) 23:41:11.19 ID:cF3n7zHfo
勇者「だってあれ、壊れやすそうだぞ?」
見ているうちにも、鳥魔物が球体に傷を付けていく。
傷口から、黒い霧が噴出してきている。
909: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/07(水) 23:42:36.76 ID:cF3n7zHfo
虎魔物「その女がこの事態の知恵を握ってんだろ」
勇者「そりゃそうかもしれんが」
虎魔物「なら一旦、退いて、そいつの傷を癒せ」
910: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/07(水) 23:43:08.86 ID:cF3n7zHfo
勇者「うおおおっ!」
空を飛んでいたのは何秒か。
911: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/07(水) 23:44:51.59 ID:cF3n7zHfo
割れた球体の周りで激しくぶつかり合う影。
しかし、それをはっきりと見る間もなく、鈍く腹に響く衝撃が、勇者たちに向かって来た。
ずずぅぅぅんん―――びりっ、びりぃぃぃ―――
912: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/07(水) 23:45:20.00 ID:cF3n7zHfo
城外。
ずぅぅんん、ん―――
913: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/07(水) 23:47:05.77 ID:cF3n7zHfo
戦士「……勇者!」
勇者「逃げるぞ! なんかやべー!」
商人「冗談やめてくださいよ!」
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