過去ログ - 文才ないけど小説かく(実験)
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251:石の壁 (お題:覗き穴) 4/5[sage]
2012/04/19(木) 00:49:51.75 ID:8kZbww6po
 三日後、一人の男が騎士の牢に来ました。
 騎士は悟りました。どうやら終わりの時が来たようです。

 男は騎士の肩を掴み、壁から引きはがしました。
 騎士は諦め、男に連れられ牢を出ました。

 ふと隣の牢を見ると、姫も同じように、別の男に手を掴まれ連れ出されていました。
 権力の象徴である姫と武力の象徴である騎士、二人を同時に処刑することで、最高の見せしめとする……。
 それが男たちの思惑でした。



 騎士は安堵しました。最期まで姫を眺めていられることに……。
 もう騎士には、姫を護れなかったことを悔いる心は残っていませんでいた。



 騎士と姫は二人並んで断頭台に立たされました。
 周囲の民衆は、二人に容赦なく罵声を浴びせました。耳を塞ぎたくなるような言葉ばかりです。
 それでも、騎士は姫を眺めることを止めませんでした。


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