607:あとあじ(お題:飴玉)1/5
2012/07/08(日) 22:15:29.30 ID:KGdJr4PQ0
机から顔を上げると、私は一輪挿しに目をやった。
綺麗な百合の花とは対照的にいびつで不格好なその一輪挿しをみると
なんだか自嘲的な笑いがこみあげてくる。
そして、同時にそれとは真逆のものまでもが、上へ、上へとあがってくる。
私はそれを抑えようと小さくかぶりを振って、
ポケットに手を伸ばし、包装された飴玉を取りだした。
静かに包装を破き、口の中へ転がす。
安っぽいイチゴの味が口中に広がると同時に少し後悔した。
1002Res/642.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。