3:「もっこもこですの」[saga sage]
2012/01/28(土) 18:18:07.56 ID:taakegjCo
黒子は言われたとおりに歩き出す。
足を前に、というよりも、重心移動でえっちらおっちら、と。
左右に揺れながら、えっちらおっちら。
「うん。歩けるわね。走るのは難しいけれど、テレポートできるからその辺りは大丈夫よね」
黒子は頷いた。
行ってまいります
「はい、いってらっしゃい。気をつけてね。なんかあったらすぐ連絡するのよ」
黒子は立ち止まると首を振る。
お姉さまは、ジャッジメントではありませんの
ですから危ないことに近づいてはなりません
「何言ってんのよ。私はジャッジメントの手伝いなんてしないわよ」
首を傾げる黒子に、美琴は続ける。
「私は、大事な可愛い後輩を助けに行くの。後輩を助けるのが先輩の努めでしょう?」
てれてれ
「ほらほら、そんなところで照れてないで、早く行かないと、固法さんに怒られるわよ」
今度こそ、行ってまいりますの
「はい、いってらっしゃい」
もっこもこになった黒子は、寮を出ようと歩き出す。
部屋を出て、玄関まで辿り着いたところで、
「どうした、白井、外出か?」
寮監が玄関口に立っていた。
どうやら、生徒の出入りを見守っている様子。
じゃっじめんと、ですの
「そうか、この寒いのにご苦労だな。よし、行ってこい」
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