877:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/11(金) 21:51:17.47 ID:ZNdUCQ6Mo
「まあ君が見たがっているスレがどれなのかはわかったよ。URLも記されていたし」
僕は気を取り直してそれまでじっと僕の反応を見ていたらしい下級生に話しかけた。「でも、何で見たいのかという動機は全然わからないね。最低でもそれくらいは話してもらえないかな? 前にも言ったけど下級生に18禁の画像の見方を教えるんだったらそれなりの理由は聞きたいな。
僕の生徒会長としての立場もあるし」
「・・・・・・それはこれからお話しします―――そうしたら先輩、あたしのこと助けてくれる?」
妹は表情を一変させ再び頼りないけど可愛らしい下級生らしい表情になった。
「―――あたしの味方になってくれる?」
僕くらい人間観察ができて僕くらい人が何を考えているのかわかるのなら、こんな単純な手にひっかかることはないはずだった。でも僕の目的に近づくためには妹と親しくなる必要があるのは自明の理だったし、何より僕は彼女に本気で惹かれていたのだった。女とか兄とかの関係を知
りたいという目的が、妹と対面して話を重ねるにつれ次第に薄れてほどに。
「そうするよ」
僕は頼りない守ってあげたい女の子を装いだした妹に返事した。「君を助けたいし、何より僕は君のことが好きだから」
僕はこの時、この段階で口にするのは危険なことまで喋ってしまっていた。君のことが気になるではなく君のことが好きだと僕は宣言してしまったのだった。それは妹に引かれるかもしれないという意味からも、妹に弱みを握られて先導を奪われるかもしれないという意味でも最悪のタイミ
ングの告白だった。でもその告白を口にした途端、それが今の僕の真の想いだということに気がついた僕は逆に気が楽になったのだった。
そして妹はその言葉を聞いてもドン引きすることもなく勝ち誇る様子も見せなかった。彼女は淡々と話を再開した。
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