955:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/19(土) 23:11:42.36 ID:PkPM/mEHo
屋上のベンチにも結構人がいたけど、どういうわけか前に妹と一緒に座ってモバイルノートで女神スレを見た時のベンチが空いていたので、僕たちはそこに腰かけた。妹は持参していた可愛らしい巾着袋を開けてお弁当が入ったタッパーを取り出した。
「先輩、どうぞ。美味しくないかもしれないけど」
僕は妹に勧められるままに小さなおにぎりや、ちまちまとした綺麗な色彩のおかずを食べたのだけど、もちろん味わって食べる余裕なんてその時の僕にはなかった。
「美味しい?」
妹が無邪気に聞いた。
「うん」
僕はとりあえず頷いた。
「あ、そうだ。先輩に教えてもらいたいんだけど」
食事中に急に思いついたように妹が言った。
「あたしも自分の部屋にパソコンが欲しくて・・・・・・どんなのを買ったらいいと思う?」
「どんなのって」
突然思ってもいなかった話題を振られて面食らった僕だけど、これは考えるまでもなく返事できるような質問だった。
「正直、ネットを見るだけならどんなのでもいいよ。普通に量販店で売っている安いノートとかでも十分でしょ」
「それがよくわかんないから聞いてるのに」
妹はふくれた様子で言った。そしてそんな彼女の表情すらとても可愛らしかった。
「だから部屋でネットするだけならどんな機種だって大丈夫だって。それともうちの部員たちみたいに何かやりたいことが別にあるの?」
「・・・・・・先輩が教えてくれた女神板とかミント速報とかが見れればいいんだけど」
やっぱりそこか。
「・・・・・・だったらデザインが可愛いとか値段が安い方がいいとか、ノートかデスクトップとか」
僕は無難に返事した。「その辺はどうなの」
「ノートで可愛いい方がいいな」
僕はスマホで何機種かの画像を検索して彼女に見せた。パソ部部長としては腹立たしいほど簡単なミッションだった。何しろ、ノートで可愛くてネットに接続できればいいというのだから。
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