過去ログ - 男「勇者がいても、世界は何も変わらない」
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11: ◆6ype9/FYBU[saga]
2012/02/03(金) 21:31:12.01 ID:NVpnZ3v4o
それから、四、五十分ほど経った頃だった。

女戦士「――でも、どうやってそんなに儲けているんですか?」

男「場所によって、安い物もあれば、高い物もある。それを的確に見極めて、安い場所で買い、高い場所で売る。まあ言わば交易商みたいなもんですよ俺は」
以下略



12: ◆6ype9/FYBU[saga]
2012/02/03(金) 21:32:47.12 ID:NVpnZ3v4o
魔法使い「………」

女戦士「……少し、遅いですね」

魔法使い「うむ……様子を見てくる。女戦士、ここは任せた」
以下略



13: ◆6ype9/FYBU[saga]
2012/02/03(金) 21:33:37.28 ID:NVpnZ3v4o
――…‥

男「――とまあ、こんな感じだ。気がついたら、この町に運び込まれてた。王国の騎士団が、倒れている俺を見つけてくれたらしくてな」

女騎士「ふむ」グビグビ
以下略



14: ◆6ype9/FYBU[saga]
2012/02/03(金) 23:39:31.93 ID:XE+6NAZdo
チュンチュン……

男「おはよう」

誰もいない小部屋で独り呟き、あくびを噛み殺して起き上がる。
以下略



15: ◆6ype9/FYBU[saga]
2012/02/03(金) 23:40:46.75 ID:XE+6NAZdo
――…‥

女騎士「――そして今に至るわけだ」

男「んあぁ、そうかあ、苦労したんだなぁ。んん」
以下略



16: ◆6ype9/FYBU[saga]
2012/02/03(金) 23:41:20.03 ID:XE+6NAZdo
女騎士「――ということがあっただろう」

男「あった……かもしれない」

女騎士「それよりほら、朝食が冷めるぞ。ちょうど今出来上がったところだ」
以下略



17: ◆6ype9/FYBU[saga]
2012/02/03(金) 23:42:06.48 ID:XE+6NAZdo
男「しかし……」

女騎士「ん?」ムグムグ

俺は、昨日女騎士から聞いた話をすっかり忘れてしまっている。
以下略



18: ◆6ype9/FYBU[saga]
2012/02/03(金) 23:42:49.41 ID:XE+6NAZdo
男「何を言ってるんだ!? 俺はこの町から出ないと昨日言ったばかりだろう」フキフキ

女騎士「そ、そうか……でも、私の国の話をした時! 私が、お前とは気が合いそうだな、と言っただろ?」

男「あ、ああ。そうだったかな」フキフキ
以下略



19: ◆6ype9/FYBU[saga]
2012/02/03(金) 23:43:20.85 ID:XE+6NAZdo
男「あと二日!」

女騎士「……?」

男「あと二日あるんだろ。その間一緒に過ごそう。俺もちゃんと、女騎士のことを知ってから……答えを出すから」
以下略



20: ◆6ype9/FYBU[saga]
2012/02/03(金) 23:44:34.58 ID:XE+6NAZdo
――商店街

商人「あれっ、男のダンナ! そっちのカワイコちゃんはどなたで?」

男「ああ、コイツは――」
以下略



21: ◆6ype9/FYBU[saga]
2012/02/03(金) 23:45:36.03 ID:XE+6NAZdo
商人「コイツを作ってた鉄の国ってのァ、もう滅びちまってんですよ」

男「な――」

商人「鉄の国は、近隣の水の国と仲が悪かったんですがね。何でも工業用水がどうとかで揉めてたんです」
以下略



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