47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 11:56:37.51 ID:ZQ8MCvu20
返事できる?との問いに一夏は戸惑いながらもこう告げた。
「ごめん、今、判断できない。」
そっか、しょうがないよね。と俯いた顔を上げると自然に涙が零れた。
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/02/11(土) 11:58:24.41 ID:ZQ8MCvu20
今回以上。色々御指南有り難うございます。
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 21:18:27.09 ID:ZQ8MCvu20
ビバ祝日。再開です。
朝と比べると、そんなに寒くない屋上は、下階の喧噪もここまで伝わる
こともなく静かであった。折角許されたチャンスも、涙で流れてしまった。
自分に残された時間は残りわずかなのに。もう、挽回もできないかなぁ。
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 21:19:11.99 ID:ZQ8MCvu20
「朝飯前に部屋に来て欲しい」
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 21:20:08.51 ID:ZQ8MCvu20
シャルロットデュノアは時計を見た。何の皮肉か、昨日と同じ時間に
目が醒めた。する事が無くもないが、ラウラが寝ている手前、あまり
騒がしいこともできない。おもむろに体を起こすとシャルは、
制服に袖を通す。この制服も、今日で着納めだ。昼前には、学園に
返さなければならない。出発は時丁度。空港行きのバスに乗り、
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 21:22:11.93 ID:ZQ8MCvu20
昨日より少し肌寒くなった夜明前。寮に目を向けると一夏の部屋に
灯りがともった。そうか、こんな朝早くに起きているんだ。と、
ここでふと、昨日ラウラから伝えられた一夏の伝言を思い出した。
朝飯前に部屋に来て欲しい。丁度、朝ごはんの前だ。ちょっと
早すぎかもしれないが、早速部屋に行くことにした。
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 21:23:34.23 ID:ZQ8MCvu20
扉が無施錠だったので、少し開け、声をかけると、寝間着姿の一夏が
椅子を用意してくれた。約束通りに部屋に来たシャルに感謝を
告げる一夏、ただ、シャルの気持ちはあまり晴れない。
「話ってなに?」
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 21:24:26.88 ID:ZQ8MCvu20
ドキリとした。シャルは、フラレたと思っていたが、そうではない
みたいで、少しは望みがあるのかも、いやいや、一夏のことだから、
夢が砕け散る音がもうすぐ聞こえて…。
「たぶん、好きなんだと思う。」
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 21:25:55.41 ID:ZQ8MCvu20
元々、思い詰めていたこともあって、話がほとんど聞こえていない
シャルは、わずかに動く頭を容量一杯フル回転させ、状況を整理した。
一夏と僕は両想い。僕はもうじきフランスに帰る。思い出を作るなら、
今しかない。今、二人きり。一夏は朴念仁。示すならこれ以上ない手段。
そこまで頭を回すと、シャルは制服のスカートに手をかけた。
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 21:29:45.56 ID:ZQ8MCvu20
自分でも驚くぐらい甘えた声を出すと、お構いなしに一夏ににじみ寄る。
例によって一夏は後ずさっているが、ベットまで追い込むとそのまま
倒れ込んだ。良し勝った。
「最後の想い出、僕にちょうだい。」
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/02/11(土) 21:31:09.42 ID:FtbgJ29po
読みづらいから改行してくれ
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