124:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/09(木) 19:54:18.38 ID:vAi26PND0
カランは目の前の男性にしがみつき、そのマントを引き寄せると口に咥えてしっかりと歯で噛んだ。それは予定されていた行動でも何でもなかった。やはり反射的……いや、本能的に行ったことだった。
ただ少女の体を支えることしか出来ない彼の目の前で、カランはビクッと強く体を痙攣させた。
次の瞬間、肩の肉がまるで植物の芽が吹き出るように破れた。
押し殺した絶叫が耳に飛び込む。次いでパシャッと赤い血が、ゼマルディの顔に降りかかった。
カランの肩甲骨からせり出してきたのは、大人の腕ほどの長さがある、五股に分かれた骨の羽だった。一本一本が一メートルほどの長さがある。どこにそれだけの量が収まっていたんだというくらいの量が、開いた肩の傷口からずるずると流れ出てくるのだ。白い羽骨は、周りに青い神経と血管が絡みついたままだ。痛みは、想像を絶するほどのものらしい。半ば白目を剥きながら、カランはゼマルディの体に爪を立ててしがみついた。
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