138:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/09(木) 20:04:05.15 ID:vAi26PND0
突然放たれた言葉に、彼は反応をすることができなかった。しばらく彼女の顔を見つめてから、取り繕うように笑ってみせる。
「は……はははっ、よせよ。どっからどう見ても出来そこないだぜ? 今日だってお前が騒いだら、無理矢理手篭めにしちまおうとさえ思ってたんだ。実を言うとな」
「……」
「んな崇高なもんじゃねーよ。俺ぁ離れたとこ行き来できるけど。力だって、精々里の端から端へが限界だ」
「でも、臭くない」
「臭い? 俺が?」
「違うよ。ルケンは臭いの」
「どんな風に?」
「うーん……」
暫くまた考え込み、しかし答えが見つからなかったのか、彼女は息をついた。
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