151:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/09(木) 20:13:23.60 ID:vAi26PND0
五分……十分。
実に二十分以上も、人の気配がない脱衣所の扉をカランは見上げていた。
頭の中では先ほど妹が言った言葉が、それこそ一字一句間違わずにぐるぐると回っていた。
――嘘をついた。
ばれないようにしたのに、一瞬でばれてしまった。
どうして、と考えるより先に涙が出た。
訳が分からない涙だった。
どうしたらいいのか分からない涙。
明らかに悪いのは自分だ。
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