過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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22:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/08(水) 16:24:00.42 ID:A45p+aH70
入ってきたのは、愛寡と同じくらいの背をした、猫背の青年だった。体がひょろ長く、しかし骨格がしっかりとしているのが、ピッシリとした黒いスーツの上からでも分かる。髪は鮮やかな茶。前髪で目が完全に隠れてしまっていた。
猫背や、おどおどした歩き方が癖になっているのか。首を前に突き出しながら部屋の中に入り込む。
左手でドアを閉め、猫背の青年は愛寡を見てニッ、と不恰好に微笑んだ。

「おはようございませ、師匠」

「ございませ?」

聞き返すと、一瞬きょとんとした後……彼は耳に手を当てて考え込んだ。耳たぶを掴むのが癖らしい。

「ええと……ございま、た? ございま、て? ……ございま……」

「ございま、す」

愛寡が呆れたようにたすけ舟を出すと、彼は何度かコクコクと頷いた。

「ございます」

「おはよ」


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