228:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/11(土) 19:14:26.49 ID:87ru5DuQ0
8 顔焼き
目が覚めた時、そこにゼマルディはいなかった。カランはもぞもぞと毛布の中で動き、しっかりと掴んでいたはずの手に暖かさがないのを、ぼんやりと瞳を開いて見つめていた。
――夢。
もしかして、夢だったのだろうか。
ここ数日のことは、夢だったのではないだろうか。
本当は自分はここでただ一日寝ていただけで。朝になれば、妹が起こしに来てくれて。
それで今までと同じ生活が始まるだけではないのか。
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