過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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25:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/08(水) 16:26:01.82 ID:A45p+aH70
また頭を撫で、書簡を受け取る。蓋を開けてメモ帳ほどの髪を取り出し、愛寡はそれに目を通した。そして小さくため息をつく。
彼女の部屋の片隅には、小さな暖炉があった。木炭がパチパチと爆ぜる音を立てながら、かすかに火を発している。それを覆う金網を手でどかし、彼女は書簡を放り込んだ。
たちまちのうちに紙に火が伝染し、煙を上げて燃えていく。
憂鬱な瞳でそれを見下ろし、愛寡は額を抑えた。青年はその様子を心配そうに見ていたが、やがてまたスーツのポケットに手を入れ、中から金属製のピルケースを取り出した。そして、ラムネ菓子ほどの大きさの、乳白色のタブレットを器用に左手だけで摘み出す

「頭、薬でせ」

頭痛の薬だと言おうとしたらしい。


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