過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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269:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/12(日) 20:06:30.92 ID:z5UY+Nzb0


 朝になり、目が覚める。
カランは自分がゼマルディの残った一本の手を強く握ったまま、床に座り込んで眠っていた事に気づいて軽く頭を振った。
脳天がガンガンと傷む。
毛布をテントのように頭から被って、自分の倍位も巨大なゼマルディの体に寄りかかるようにして眠っていた。
ゼマルディは、窓から差し込んできているオレンジ色の光を、白濁した左目を空けて見つめていた。この里は地下にあるが、各地区ごとに、天井に当たる岩盤に人口太陽といわれる巨大な光熱器が設置されている。その光だ。
大分ゼマルディの顔には血色が戻ってきていた。龍の薬の効果というのは、カランも体験したことだが恐ろしいものがある。流石に切れた腕や潰された目、そして焼かれた肌が回復するようなことはないようだが、片側のピエロのマスクをつけていれば、そんな重症人だとは分からないほどだ。
千切れてしまった腕は、ソーセージの先のように強く包帯で縛られ、固定されていた。


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