285:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/12(日) 20:14:47.59 ID:z5UY+Nzb0
「嘘……」
口元に手を当てて、震える声を発する。
「嘘だ……」
綺麗に開いたトンネルの先……。砂煙でぼやけたところに、右手を腰に当てた小さな人影が見えた。段々と煙が晴れてきて、その浮べている薄ら笑いが目に映る。視線を合わせかけて、慌ててカランは目を逸らし、ゼマルディの手を引いて立ち上がろうとし……動きを止めた。
ルケンはニヤニヤと笑いながら、自分が抉り取ったその穴に足を踏み入れた。
近づかれるまで、数分もかからなかった。彼はただ悠々と歩いてきただけだった。
979Res/589.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。