過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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3:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/08(水) 16:09:37.72 ID:A45p+aH70
1 サバルカンダ

 風が舞う、澄んだ空気が広がる場所だった。
小高い丘。一本の巨大な木が、何処までも続く長い……広い芝生の上に立っている。
樹齢何千年だろうか。
背にその圧倒的な存在感を感じながら、愛寡(あいか)は目を開いた。
甘い匂いが広がる。どこまでも、どこまでも。
芝生にはところどころ色鮮やかな花が点在していて、ただの緑ではない、優しいカラフルが目の前に広がっていた。
背の木には、ピンク色のおびただしい数の、小さな花が咲いていた。その花びらがそよ風に吹かれてちろちろと散っている。
太陽は中天。
しかし、背後の大きな、大きな木がそれから彼女と……その膝に眠っている、三人の人間を覆い隠していた。


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