過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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4:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/08(水) 16:10:42.37 ID:A45p+aH70
葉の隙間からこぼれる、金色の光。彩られて虹色に輝くそこで、彼女は自分の膝に頭を乗せて眠っている男性を見下ろした。
愛寡は、美しい女性だった。
年の頃は、十七、八頃。まさに今が盛りという、少し大人びた魅力を内包している。燃えるような赤褐色の髪。所々ウウェーブがかかったそれは、色と対照的に流れる清流をイメージさせるものだった。
ワンピースタイプの白い服の上からも分かるとおりに、彼女はかなり成熟した体型をしていた。童顔と相まって、アンバランスな魅力を孕んでいる。
長い髪は腰の辺りで一つにまとめられている。それは右側の顔面を口元まで覆い隠していた。
柔らかい太股を枕にして眠っている男性は、愛寡と同じような赤髪を、ワックスでツンツンに立たせた男だった。右目の下に、小さな縫い傷がある。整ったその顔、頬を白く長い指先で軽く撫でる。
男性の脇には、彼と全く同じ顔をした……しかし、愛寡に負けないほどの美貌を持った、青白い髪の少女が横になっていた。どちらかというと赤褐色の乙女の方が年上に見えるほど、その青白い髪の乙女は幼く見えた。


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