過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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318:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/13(月) 20:28:27.29 ID:3SORN3Q00
「で、腕の調子はどう?」

「俺のこたぁどーでもいーよ」

「そういうわけにはいかないな。医者として患者を途中で投げ出しはしないよ」

「酒臭い医者が何処にいるんだよ……」

「ここにいるだろ? 今日はそれを見に来たんだから、ほら見せて」

そう言うなり、ドクは問答無用にゼマルディの右手を引っ張ってテーブルの上に乗せた。そして手袋を引き剥がし、中身を露出させる。
千切れた腕の傷口には、多量の金属片が埋め込まれていた。それがピンや透明な糸で固定され、さらに大きな強化ゴムの金具でまとめられている。そこから骨のような太いパイプが伸び、アンドロイドの腕に接続されていた。かなりの精密動作が可能な型だが、機械と人間では、そもそも命令を発するバイパスが違いすぎる。腕の性能が高くても、意識を伝達する系統が確立できなければ意味がない。


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