401:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/16(木) 20:13:44.79 ID:Z6fjuYRs0
「カル、カル、カル、カル」
断続的に唸りながら、猫背のウロコ男がゆらゆらと足を踏み出す。
「なんだ……あれ……」
立ち上がった足が、震えていた。
知らない。ルケンは、こんなモノは知らなかった。だがあれは……あれから溢れてくる、この異様な臭いは。
あの重罪人の体臭と、そして自分の同族の臭い。
それ、そのものだった。
つまりあれは俊足のマルディなのだ。
間違いなく、殺そうとして長い間追ってきた相手なのだ。
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