過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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446:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/17(金) 17:33:52.58 ID:JYEl3aKe0
血まみれで、何とか両足を踏みしばって立つ。そこで兵士達が、タンカにルケンを乗せて運び去ろうとしているのが目に映った。

「キャラァァァァァァアアアアアアアア!」

反射的にゼマルディは絶叫していた。殆どウロコがはがれている状況だと言っても、皮が全て剥けたような血だらけに加え、彼の体は大き過ぎた。そしてその甲高い音は、周囲に彼を敵と認識させるに十分な威力を孕んでいた。
ゼマルディはグルグル回る世界の中で。
必死に、ルケンに向かって走り出していた。今だ半ばまで避けた口と、牙をむき出しにして地面を蹴る。
突然の怪物の行動に驚いたのか、一瞬だけ周囲の動きが止まった。その瞬間、ゼマルディの体は蜃気楼のように掻き消えていた。


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