542:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/19(日) 16:32:28.93 ID:PLPcklEN0
病み上がりとは思えない運動神経で、一筋の光のように虹が通り過ぎる。
それらが崩れ落ちるより先に、虹は顔面に浴びた返り血を舌で舐め取り、瞳をギラつかせながら走り続けた。
『ここの通路情報をハックした。さっきの人間牧場から採取した胎児を、加工するエリアみたいだ。無駄な殺戮はやめよう。もっと下るよ。エレベーターエリアは左だ』
『分かった』
存外素直に言うことを聞いて、虹が左に曲がる。そして先ほどと同じようにエレベーターに乗り込もうとした瞬間だった。
『……!』
とっさに虹が飛びのいた。
その、彼女らがいた場所に、どこから飛んできたのか、カッ! という音がして何かが突き刺さる。
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