657:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/21(火) 17:13:05.71 ID:mkVHEDB80
「そう思われテタのカ」
「…………」
「まぁイイ。第一、姉さんノ眷属ヲどうこうスルつもりハナイ」
658:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/21(火) 17:13:43.44 ID:mkVHEDB80
「昔話ヲシよう」
「昔話……?」
「ああ。今から四百年ホド前、俺達ガハイエイトと呼ばれていたコロ、
659:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/21(火) 17:14:24.83 ID:mkVHEDB80
「そこまでシテ二人、それが生涯通じてノ、更紗姉ノ仲間ダッタ」
「…………」
「だから、姉ノ核に感染シテル人間を見るノは、
660:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/21(火) 17:15:09.59 ID:mkVHEDB80
湯気を立てたお湯は、燐の体にぶつからず、
その寸前で止まって、ぐるぐると渦を巻いて彼女の体の周りを回転していた。
「これ……さっきと同じ……」
661:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/21(火) 17:15:49.91 ID:mkVHEDB80
そのまま骨や肉を砕く音を立てて、
功刀の体は空間ごと回転すると反対側に吹っ飛んだ。
そしてバラバラの肉片になって、床に飛び散る。
662:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/21(火) 17:16:25.18 ID:mkVHEDB80
「成る程、いい魔法ダ」
慌てて振り返る。
功刀が、悠然と背後に立っていた。
663:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/21(火) 17:17:07.19 ID:mkVHEDB80
*
「……というわけで、これが俺の魔法だ」
マルディにそう説明され、虹は大きくあくびをして背を伸ばした。
664:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/21(火) 17:17:40.76 ID:mkVHEDB80
屋上に一瞬で移動した。
数十メートルの距離を。
「目で見えるところなら、マーキングなしでも跳べる」
665:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/21(火) 17:18:14.93 ID:mkVHEDB80
ガゼルは少し置いてから、静かにマルディに聞いた。
「じゃあ……あんたが変身したときに使った魔法は何なんだ?
黒い一族って言うのは、変身前と、変身後で魔法の種類が違うのか?」
666:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/21(火) 17:18:53.21 ID:mkVHEDB80
――すごいねぇ、ゼマルディ
ザザ、とノイズの音と共に、カランの顔が映し出させる。
――箱の中の絵が、動いてるよ
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