過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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694:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:39:25.08 ID:oI7jiOK60
彼女は立ち上がると、銀に掴みかからんばかりの勢いで口を開いた。

当然、声は出てこない。
ガゼルが彼女の言葉を代弁する。

以下略



695:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:40:08.41 ID:oI7jiOK60
歯噛みして、虹はガゼルを睨むと途端、
ものすごい勢いで、喘息の発作のように咳をし始めた。

『こんな時に……』

以下略



696:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:40:44.48 ID:oI7jiOK60
しばらくして、マルディの手の中で
虹がぐったりと体を弛緩させる。

眠りに入ったようだ。

以下略



697:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:41:46.34 ID:oI7jiOK60


「さて……どういうことなのか、詳しく説明してもらいたいな」

銀がそう言って、長テーブルの椅子に腰を下ろす。
以下略



698:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:42:44.20 ID:oI7jiOK60
女や子供は、人間牧場や食料として加工されてしまい、いない。

しかし、どうも彼らはそれを知らないらしかった。

ガゼルは言いよどみ、言葉を飲み込んでから言った。
以下略



699:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:43:36.44 ID:oI7jiOK60
「愛寡を直に見たことがあるのか?」

ガゼルに問いかけられ、銀は首を振った。

「いや……だが、存在は知ってる。
以下略



700:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:44:08.14 ID:oI7jiOK60
もしガゼルに顔があれば、怒りで真っ赤になっていただろう。

しかし彼はその感情を押し殺し、続けた。

「……そうなのか。それは知らなかった」
以下略



701:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:44:53.74 ID:oI7jiOK60
スープをすすり、彼は回りを見回した。

ドクの姿はない。

もしかしたらこの中にいるかもしれないと
以下略



702:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:45:35.48 ID:oI7jiOK60
「人間狩りの部隊?」

「ああ、定期的に下層に下りてくる愛寡の親衛隊だ。
全員が何かしらの魔法を使う、魔法使いだ。
確認しているだけでも俺達の倍はいる」
以下略



703:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:46:15.04 ID:oI7jiOK60
実際のところ、ガゼルにもどうやって愛寡を殺したらいいのか、
そのプランがあるわけではなかった。

彼に出来ることといえば、薬を投与して虹の回復を一刻でも早く進めることだけだ。

以下略



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