715:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:54:13.90 ID:oI7jiOK60
*
「へえ、それで……逃げて、帰ってきた?」
合点がいったという風に、爪は偵察隊の男の話を反芻した。
716:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:55:03.47 ID:oI7jiOK60
片手で人一人……自分よりも大きな男を軽々と持ち上げて
尚、爪は息一つ上がっていなかった。
「俺、師匠、連れてこい言われた。
俺、お前ら、殺して来い言った。俺、言った、無視か?」
717:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:55:33.63 ID:oI7jiOK60
しかしそれゆえに、人々に与えられた恐怖は甚大なものだった。
彼が本気で言っていることが分かったからだ。
人間狩りの担当官達
718:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:56:07.67 ID:oI7jiOK60
胸騒ぎがする。
それに、妙な臭いがする。
この臭いは。
嗅いだことがあるオドスの臭い。
719:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:56:41.70 ID:oI7jiOK60
怖かった。
怖かったが、師を守りたかった。
あの人は、もう自分の力では下層にいけないほど弱っていて、
周りもそれを許さない。
720:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:57:22.07 ID:oI7jiOK60
もしもの時に備えてだ。
しかし、それを使うということは、紛れもなくまた
「アレ」と戦わざるを得ないということ。
721:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:57:51.79 ID:oI7jiOK60
かすかな、かすかな臭い。
だが、忘れるはずもない臭い。
あの男の臭いがしたような気がした。
722:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:59:21.27 ID:oI7jiOK60
お疲れ様です。次回の更新に続かせていただきます。
いろいろなコメントやコンタクト、Wikiの編集など、ありがとうございます!
凄く励みになります。
723:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 15:37:12.00 ID:o2andqOr0
こんにちは。
第19話の投稿をはじめます。
お付き合いいただければ幸いです。
724:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 15:40:14.04 ID:o2andqOr0
19 消えろ
アジトは複数設置されているらしかった。
地下道を通り、別のアジトに、
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