850:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:36:57.19 ID:pOQ9sNVj0
中の老婆は、麻薬でもやっているのか、
よだれを垂らしながらしばらく呆然としていたが、
やがてのろのろと手を伸ばして、功刀に新聞を差し出した。
その時に燐を見たが、
燐はその視線から逃げるように、功刀のコートに隠れた。
「何個カ、調達シタイモノがアル」
新聞を読みながら、功刀は雑多としたスラム街を歩き出した。
「何ですの?」
「お前ノ連れノ、パーツダ」
それを聞いて、燐の顔がパッ、と明るくなった。
「本当ですの?」
「アア。イツまでも積み上げてオクのは、邪魔ダ。景観をソコネル」
そう言って功刀は、更に奥に足を踏み入れた。
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