946:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:56:22.63 ID:NNs5Kzip0
子供扱いされ、硲の頭にカッ、と血が昇る。
彼は立ち上がって、大股で涙に近づいた。
そして、自分よりも一回り小さな彼女の頭を
越えて壁に手をつき、涙の顔を覗き込む。
「僕はもう子供じゃない」
「そういうところが子供だっつってんの。どきなさい」
「真面目に話をしてるんだ。どかない」
「あんたの『真面目』はあてにならないからね。
その点では信用できないかな」
ざっくばらんに非難され、硲は辛そうに顔をゆがめた。
「……今は、本当に真面目なんだ……」
押し殺した声を何とか絞り出す。
涙は少し黙った後、息をついて硲の頬に手を当てた。
「何? 兄さん捨てて俺と一緒に来いとか、
そう言いたい訳?」
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