950:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:59:09.50 ID:NNs5Kzip0
「そんな……僕は……僕はただ……」
「まぁ、ようは焦るなって言いたいだけ。
自分がこうしたいから、
相手もこうするだろうっていうのは、
お子ちゃまの考えなの」
涙はそう言って、窓の外を見た。
いつの間にか夜になっていた。
しんしんと雪が積もっている。
「分かった? 分かったらベッドに戻っておとなし――」
そこで、硲がいきなり。
涙の口を、自分の口でふさいだ。
涙が一瞬きょとんとしてから、
コーヒーカップを床に落として停止する。
硲は無理矢理に体の小さな姉を抱き寄せようとして。
そこで、トレーラーの入り口が開いたことに気がついて、
慌てて涙から体を離した。
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