964:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:49:03.63 ID:hlIYQLnr0
グズリ、と硲が掴んでいたトレーラーのハンドルが、
墨汁のように崩れて散らばった。
体中を真っ黒な物体に覆われ、
硲は自分がそこに沈み込んでいくのを感じた。
魔法。
自分達は、魔法で攻撃されている。
それも、広範囲の高威力を持つ魔法。
おそらく、自分達と同じハイコア。
そこまでを冷静に分析して、硲は軽く、
黒い空間に沈んでいた足を動かした。
「ポン」
小さく呟いた彼の体がそこから掻き消える。
そして硲は、トレーラーハウスの
上空数十メートル上に出現した。
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