過去ログ - ほむら「この話に最初からハッピーエンドなんて、ない」
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2012/12/03(月) 00:34:06.59 ID:9XAgl6KG0
授業中の保健室というものは、休憩時に輪を掛けて静寂に包まれる。
ほむらは部屋を立ち去る間際、まだ何か言いたげにしていたさやかを適当に送り出し、
自身の他には保険医しか居ない室内の白い間仕切りの向こう側、仄暗い中をひとりベッドに腰掛けて寛いでいた。
転校初日から授業をサボタージュして保健室に屯するというのは些か以上に褒められぬ行為だが、
この際不可抗力だと割り切ることにして、折角だから悪甘い午睡でも愉しもうかと邪な考えを巡らせる。
以下略
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2012/12/03(月) 00:34:43.96 ID:9XAgl6KG0
「コーヒーが好きなの?」
「……多少は」
「紅茶よりも?」
以下略
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2012/12/03(月) 00:35:25.39 ID:9XAgl6KG0
「……」
「そんな鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔しないでよ。
この資料は――完璧に近い。ほんの何日かで調べたにしては、幾らなんでも詳しすぎるわ」
以下略
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2012/12/03(月) 00:36:20.08 ID:9XAgl6KG0
マミは慎重にならざるを得なかった。
知り合って間もないほむらに預けるには余りにも命が重い、そう思った。
共闘が望めないという確信はマミの落胆を深める結果に繋がったが、
ほむらが信頼に値する人物であれば、其処に一抹の寂寥はあれど、憂うことなく託せるのだ。
以下略
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2012/12/03(月) 00:48:43.39 ID:9XAgl6KG0
◇
「……」
宙をたゆとうほむらの意識は学内の保健室へと舞い戻っていた。
以下略
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2012/12/03(月) 00:49:22.84 ID:9XAgl6KG0
「暁美さんはさ、どんな音楽聴くの?」
行きつけのCDショップに入り、慣れた足取りでクラシックのコーナーへ向かい乍らほむらに質問を投げるさやか。
……ほむらは答えなかった。だが其れは決して底意地の悪い企みからではない。
胸焼けの様にムカムカと膨らんだ不快感は咽喉元を迫り上がって嘔気にも似た感覚を催し、
以下略
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2012/12/03(月) 00:50:17.46 ID:9XAgl6KG0
「眼福眼福。ああいうお店は久し振りだったけど、女子たるもの相応のカルチャーに慣れ親しむっていうのは欠かしちゃいけませんなあ」
数時間前には天高く昇っていた太陽も傾き始め、時は世界を紅く染める夕刻。
以下略
198
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2012/12/03(月) 00:50:58.48 ID:9XAgl6KG0
街灯の傘下、少女の頬を濡らし伝うものが白光を反射し一際輝いていた。
……さやかは泣いていたのだ。恐らくは日影に表情が隠れ、ほむらには確認出来なくなってからの間、ずっと。
辛さを見せずに、声も上げずに。たった独りで泣いていたのだ。
以下略
199
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2012/12/03(月) 00:51:30.30 ID:9XAgl6KG0
今回はここまで
方々で書かれてるシャルロッテ戦は全面的にカットします
200
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
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2012/12/03(月) 00:51:41.52 ID:XoDt2h5vo
乙
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